関東から鉄道日帰り旅行記

日帰り旅行記

蔵の街・栃木 その2

巴波川(うずまがわ)と蔵の街

巴波川(うずまがわ)と蔵の街 東武日光線・栃木駅に到着。駅コンコースにあった観光案内人に滞在できる時間は3~4時間と告げると、大体見て回れますとのことだった。観光地図をもらい、駅を背に斜め左手(北の方向)の方向へ進む。
しばらく進むと、 巴波川(うずまがわ)に出会う。
両岸には遊歩道が整備されており、蔵の町並みを堪能できた。
山本有三ふるさと記念館 栃木は、日光例幣使街道の宿場町として開けたようだ。
例幣使とは、江戸時代に毎年京都から徳川家康を祀る日光東照宮へ向かった朝廷の勅使のことで、中仙道倉賀野宿から、足利、佐野、栃木を通って日光へ行くというルートを通ったようだ。

以来、北関東有数の商都として栄えたようだ。
蔵の街通り 巴波川(うずまがわ)は利根川水系・渡良瀬川の支流で、材木などを江戸川を経由して江戸の深川・木場へ運んだりしていたようで、水運が発達していたとのこと。

福田屋(百貨店で閉鎖されているようだった)の近くで、巴波川の遊歩道が終わっていたので、そこから蔵の街通りへ移動。栃木駅方向へ戻る感じで歩道を歩く。

栃木山車会館

山本有三ふるさと記念館を見学。「路傍の石」という名著は名前は知っていたが読んだことはなかった。山本有三は栃木市の出身らしく文学に関する作品や読書感想文などが展示してあった。
中でも「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、本当に 生かさなかったら人間、生まれて来た甲斐がないではないか」という「路傍の石」の中に書いてある一文が、とても印象に残り、今の自分を戒める言葉のように感じた。

栃木やきそば

色々見ているうちに、昼になったので、栃木やきそばを食べようと、通り沿いの店に入る。
じゃがいもが入ったソース焼きそばということだったが、じゃがいもにソース味はついておらず、やきそばとじゃがいもをそれぞれ食べたという感じだった。栃木やきそばは、市をあげて力を入れているということで、栃木市内には十数店舗あるらしい。

冨士屋のソフトクリーム

栃木駅へ帰る途中、冨士屋という老舗の和菓子店があり、観光客でにぎわっていた。
歩道にはベンチが設置され、座ってアイスや和菓子を食べている人も多かった。店には「アド街で紹介された店」と書いてあり、店員に何が一番売れているのかを来たところ小倉のソフトクリームが売れているとのことで、それを買って歩きながら駅の方向へ向かった。

小江戸と呼ばれている街は、「川越」、「佐原」、「栃木」の3つを言うらしいが、実はこの栃木が一番気に入ってしまった。
巴波川に沿った蔵の町並みが長く続いており、また、蔵の街通りも風情があって、見ていて非常に心地よかったし、栃木に来て本当によかった。

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